ADHDの日課

19歳〜。苦手な日課です。ADHD(手帳は二級) 名前欅 流了リ(けやき

場所。

いまわたしは新宿にいます。
沢山の人とすれ違った時に、ふと、「あなたのことを」思い出しました。

不登校になる前に、同じ仲良しグループだったけれど、一番距離があったあなたです。

あなたは不細工だった。それから全然笑わなかった。
いま不細工な人とすれ違ったから、あなたを思い出したのだ。

で過ぎた顎とか顔全体が微かに歪んでいる感じとか、重たすぎる瞼とか。
それから艶のない髪が不自然にまっすぐとのびていた。

わたしが不登校になってから、学校のトモダチから手紙やプレゼントがよく送られてきていた。
返信もしなかったから、当たり前だけど手紙やプレゼントが送られてくる頻度は減っていった。
そういえばあなただけは、何回も小さなプレゼントを添えた手紙を送ってきていた。
小さなプレゼントより印象に残らない内容の手紙だった。
だから内容は忘れてしまった。けれど、あなたが定期的に手紙を送ってくることを、わたしは強烈に覚えている。

わたしは家から一歩も出ず、どんどん昔のことを忘れていった。
ある時から、あなたからの手紙が届いても、顔は思い出せなくなった。

でも、わたし今あなたにそっくりな人とすれ違った。
もしかしたら、あなただったかもしれない。
変わっていたのは、その重たい瞼に、綺麗なピンク色が施されていたことと、不自然なくらいまっすぐな髪の毛が、うっすらと茶色くなっていたこと。
それから、制服を着ていなかったこと。

あれから7年もたったのだから当たり前のことなのに、
わたしには少しだけそれを割り切る時間が必要だった。

そういえばわたしもあれから、唇にのせるものが紅だけでないことを知ったよ。その他は、学校に行くことが当たり前でなくなったことくらいしか、変わっていないかもしれない。

あなたは、わたしが不登校になってからも学校に行き続けていたのだから学校に通うことを知っている。
あなたが学校に通っている間に、わたしは時々、あなたのいる学校のことを考えていたよ。

そういえば今、あなたはどこにいるのだろう。
今はもう、見当さえつかない。

欅流リ

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