ADHDの日課

19歳〜。苦手な日課です。ADHD(手帳は二級) 名前欅 流了リ(けやき

それは、狡い、狡い

あなたはいつも一人でどこかへ行く。

見当違いの言葉と笑顔で。
わたしはあなたが見えないまま
予測さえできないまま。

わたしにあなたは、簡単に涙をみせる。
それを無駄な時間と思うのは、涙の理由を見当違いに説明するあなただから。

そんなあなたは、
自分と似ている人と分かり合えるような気がするんだ!

と無邪気に言った。

あなたはまるで、餓鬼のようだった。
わたしには苦しい言葉だった。

あなたを知りながら、
知らないふりをしてきたわたしの心は、無いものになった。

あなたは
ずっとさみしかったのだろう。

あなたのさみしさに
できるだけ近くにいようと努めたわたしに気がつかなかったのはあなただ。

わたしのこの気持ちは、自然と消えるのだ。

けれど、
誰かと分かち合うことを夢見て、近くにいたわたしを踏み台に幸せを掴み取らないで。

あなたの
成長したよ
と笑顔の横で、
その踏み台として存在しているわたし。

あなたは、誰しもが自分を祝福してくれると信じているようだ。

しかしわたしはそれでもいい。

そんなあなたのことをずっとみてきた。きっとあなたには分からない想いばかりで。

幸福の中心にいる盲目さで

心を開いて

と、あなたに言われさえしなければ、
わたしは笑顔であなたを祝福できると思う。


あなたの隣で同じ景色をみて、同じ台詞を聞いた。
あなたの目線を想像さえした。
そして、同じ感想を言っていたつもりだった。

わたしをずっと 愛さなくてもいい。
もっと 愛さなくてもいいこと、
あなたにその理由がわかる日は、一生来ないでしょう。

なにも気づかれないで
あなたを見ていた。
それに気づいてくれる誰かの横で、いまはあなたを見ている。

あなたには気づいてもらえなかった。
わたしはあなたに気がついていたのに。

ずっと言わないように我慢していたけれど、
あなたはただ自分で、心を開かないだけだ。

それはあなたの欠点とかじゃなくて、あなたにわたしが値しないのだと、そうやって自分を責めてきた。

わたしのことを愛せないなら、あなたが愛することのできる誰かに愛されますように
と、愚かなわたしは祈る。

あの頃、わたしはあなたの
見当違いな言葉や笑顔への
さみしさを隠すだけ精一杯で、
いま、あなたの満足げで幸せそうな笑顔が憎しみに変わった。

それでも、今一番に愛すべき人の隣でそんなことを考えるわたしは愚かだと思う。

愛すべき人の隣で
自分の中の愛を感じるわたしは残酷。

あなたは、今まで残酷にわたしにしてきたけれど、今あなたは誰よりも正しくまっすぐな愛を行っている。

私を取り残してそれは狡い。



狡いよ。

欅流リ