ADHDの日課

19歳〜。苦手な日課です。ADHD(手帳は二級) 名前欅 流了リ(けやき

思い通りに。

わたしは友達が少ない。

けれど今日は、一年ぶりに親しい友達と会う。

いち年ぶりに会うことを、
楽しみにしていた。

儀式のように、
楽しくても
楽しくなくても
会いたくても
会いたくなくても
会っているのだ。

日にちを決めてから毎日のように

会いたいね!
楽しみだね!

と言い合うのも、
儀式なのかもしれない。

時間が経って
なにかが解決するとは思わないけれど
毎年同じことを思う。

時間が経つと意思のある全てが変わっているんじゃないかと。

知っていること、
興味のあるもの、
物の捉え方、

一年ぶりだから敏感になるのかもしれないし、
会わない時間にあの子を美化しているのかもしれない。

その変化を当たり前と受け入れられず
笑わないわたしを
見え透いた冗談で笑わせてくれた。

一年に一度しか会えないから、
あの子は楽しもうとしてくれている。
もし一年に一度でなくとも、愛情の深い人だから、いつだってそうしてくれる。

けれど、わたしはすぐに気を使わせるような態度に戻り、
その場はとうとう無音になった。

時折、

ブーブブ、、

と、
どちらかの携帯がなるくらい。

ご分くらいは、満足感しかなかった。
わたしがちゃんと、あの子を振り回せているから、って。

でもその後すぐに
大きな不安に駆られた。

まとまらない理由にその場を飛び出して泣いた。

ごめんなさい
ごめんね
ごめんね

さっきの冗談で、最後の冗談にならない?
またわたしに冗談言ってくれる?


どんなのだって笑うから!


ありがとうと、思うから。

わたしはあの子程きれいじゃないから、
次会ったとき、優しくいられるかなんて分からない。

ごめんね。
もう帰りたい。
また来年会えないのなら
もう帰りたい。

そうやって、逃げだしたくなる。

こんなわたしでも好き?
こんなに醜いわたしでも。

本当はわたしを大好きだと言ってくれるあなたに、わたしは
ありがとう
と伝えなければならない。

あの子は笑って頷いてくれて、わたしはまだあの子と一緒にいられるようだった。
安心した。
あの子の心の中がどうだとしても、わたしは安心した。

最後まで、あの子は清くて優しい。
だから、あの子が目の前からいなくなったら、後悔してばかりだろう。

けれど、

『ひとは十人十色だもん。』

っていえるのは、わたしを前にしている

あなただから言えるんだよ‥

と、また不安や安心とは違う、醜い涙が溢れそうになった。

そんなわたしは、
ひとりになることより思い通りにならないことに我慢のならないみたいだ。

けれど思い通りにさせてくれないあの子のことが、どうしても必要なのだ。

わたしの性格を知り尽くしたようなあの子には、全て見えているはずだけれど、見えないふりをしてくれた。

去年も、今年もそうしてくれたのだ。

彼女の尊さに、
わたしは唖然として
後から
ありがとう、ごめんなさい、
と、手を握りしめることしか出来なかった。

欅流リ

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